短期間で宅建に合格できる人の特徴
宅建士試験に一発合格する人の心構えや具体的な勉強方法を紹介します。
働きながら法律系の資格(宅建士・行政書士・司法書士など)を目指している人は少なくありません。
働きながらの資格試験の勉強は、勉強時間が確保しにくいなど、勉強を継続することがなかなか難しい面があります。
本記事では、社会人が働きながら、法律系の資格の勉強を勉強するためのコツについてまとめていきたいと思います。
仕事を言い訳にしない覚悟から
忙しいを言い訳にしない
働きながら宅建の資格勉強をするにあたっては、まず、仕事が忙しいから勉強ができない理由にしないと誓うことからはじめましょう。
学生や主婦だから勉強する時間がある、社会人だから勉強する時間がない、というのは偏見です。合格する人は言い訳を考えるよりも、勉強時間を確保する努力をし続けているのです。
法律系の試験は、(一部を除いて)学歴も国籍も年齢も問わず、誰もが受験ができる公平な制度となっています。
公平な制度である以上、忙しいなどの個々人の事情は一切考慮されません。試験は常に公平です。言い訳を考える時間があれば、勉強する時間に使いましょう。
絶対に合格する
法律系の国家試験では、仕事が忙しいということから勉強を中途半端にしてしまい、いつまでたっても合格しないという人が一定数います。
実際には、やはり仕事をしながら資格試験の勉強をするということは、とても大変なことです。
しかし、自分に対する投資として、時間や労力、テキストや予備校代などお金をかけて資格試験にチャレンジする以上は、「合格」という形で投資を回収したいものです。
そのためには、決して、「仕事が忙しいから勉強ができないんだ」という意識は持たないということが合格への第一歩です。
職場や知人に、宅建を受験することを宣言する
社会人で仕事をしている人は、周囲に「〇〇という国家試験の勉強をしている」と言ってしまいましょう。
周りに受験を宣言をしてしまえば、「ずっと不合格のままでは恥ずかしい!」という気持ちから、否応なく勉強に熱が入ります。
また、遊びや飲みに誘われた時に断りやすくなったり、試験前に有給を申請しやすくなったりするのです。
受験勉強していることを周知することで、自らプレッシャーをかけつつ、勉強しやすい環境を作るのも一つの方法なのです。
勉強時間確保のコツ
働きながらの資格勉強においては、勉強時間の確保が最大の課題となります。
勉強する時間を、前日に決める
働きながら勉強時間を確保するためのコツとして、前日に、明日の勉強時間を毎日決めておくという方法がおすすめです。
重要なのは「勉強する時間ができたから勉強する」ではなく、「勉強する時間をつくる」のです。
- 明日は帰宅して、午後10時から1時間勉強する
- 明日は朝5時に起きて、7時まで2時間勉強する
など、あらかじめ勉強する時間を決めておくのです。
長時間勉強するのが目的ではないので30分でも1時間でもかまいません。とにかく、計画通り着実に勉強をすすめるのが大切です。
残業があって帰宅時間がわからないのなら、朝起きて勉強してから出社するというスケジュールの組み方がよいでしょう。
勉強に使う教材、科目・分野まで決めてから寝る
よくあるのが、とりあえず勉強する時間を確保して、予定通り机に向かったけど何を勉強するか迷っている間に30分過ぎた...という時間を浪費するパターンです。
せっかく時間を作っても、無駄な時間を過ごしては意味がありませんよ
それを回避するために、前日に時間を確保する際には、翌日にやる教材や勉強範囲までしっかりと決めておくことも効率的な勉強のコツです。
例えば、「宅建業法の営業保証供託の過去問集〇〇ページ~△△ページまで」といったように具体的に決めておくのです。
ここまで決めておけばあとは、仕事の一部のように、淡々とこなしていくだけになります。とにかく勉強をし続ける仕組みを生活に入れ込むということがポイントになります。
休日は「半休半勉」
予定を立てずに休日を迎えると、どうしても、グダグダしてしまい、いつの間にか1日が終わってしまいがちです。「休みだから勉強する時間がたっぷりある」と気が緩むからです。
仕事をしていると休日はゆっくりと休みたいのが人情ですし、健康のためにもしっかりと休みは取るべきです。
ただそこで忘れてはいけないのは、宅建といえども、勉強せずに簡単に取得できる難易度ではないという点です。
参考 宅建士の難易度
宅建は一発で合格できる試験です。ですから、勉強をはじめてから3~6ケ月間、合格するまでは、休日こそしっかりと勉強スケジュールを立てて過ごしましょう。
休日は1日2時間以上、勉強できると徐々に自信がついてきますよ
勉強のやり方
教材を絞る
宅建の勉強をするにあたり、いろいろな教材をみて選ぶことは大切です。でも、一度決めたら、あれこれ手を広げないようにしましょう。
「基本テキストは薄いもの、問題集は過去問だけ」といったように、勉強用の教材は徹底して絞り込むことが重要なのです。
合格する人の多くは、勉強教材を絞って勉強していたという人が圧倒的に多い傾向があります。
徹底的に復習する
教材を絞って勉強している人は、(意識しているにしろしていないにしろ)1つの教材を徹底してやり込んでいます。
問題集であれば「1度解いておしまい」ではなく、すべての問題を覚えてしまうほど何度も繰り返して問題を解いています。何度も繰り返して復習することを、勉強の一部として織り込み済みで学習をします。
その結果、試験でよく出題される知識に絞り込んで、自然と効率的な学習ができるという結果になります。
1度勉強するだけでは決して頭に入りませんから、復習する時間も織り込んで勉強をすると効果的です。そして、そのためには教材を絞って、同じものを何度も解くというのがコツです。
まとめ
働きながらの勉強のポイントをまとめると以下のようになります。
- 「忙しい」を勉強できない理由にしない
- 前日までに翌日の勉強時間・学習箇所を決める
- 勉強は教材を絞って、徹底的に復習する
働きながらの資格試験に合格することは、なんだかんだで本当に大変です。
「残業が多いし、休みが少ないから私は不利だ..」とネガティブになる方もいることでしょう。でも、試験は常に公平で個人の事情は一切加味されません。
まずは、合格するために、粛々淡々と勉強し続けましょう。働きながら資格取得は大変ですが、合格後は大きな見返りがあるので、どうぞ頑張ってください!