宅建独学合格のための勉強スケジュールの立て方
宅建に合格するには、学習スケジュールが大切ですよ!
宅建士試験を目指す場合には、スケジュールをいかに上手く立てるかということが合否をわけるおおきなポイントとなります。
特に、独学でチャレンジする場合は、試験勉強のスケジュールをしっかりと立てないと、「気づいたら直前期」ということになりかねません。
この記事では、宅建試験に合格するための勉強スケジュールの立て方を紹介します。
長期スケジュール
まずは大枠のスケジュールを押さえましょう!
宅建試験日は10月第3日曜日
まず、カレンダーで次の宅建士試験の日を確認し、試験までの日数を確認しましょう。例年、宅建士試験は10月の第3日曜日に実施されます。
毎年6月に、不動産適正取引推進機構のホームページにて、試験スケジュールが公表されます。
宅建の試験日を確認したら、カレンダーで次の10月第3日曜日に印をつけておきましょう。この日が試験本番、つまり、締め切りです。
印をつけた日の前日までに宅建士の勉強を完了させておかなければなりません。
長期スケジュールを立てる際には、まず、ゴールとなる試験日を確認することが第一歩です。
試験日から逆算して勉強計画を立てる
締め切りとなる試験日を確認したら、試験日まで何日あるかということを確認しましょう。
- 試験まで、あと100日ですか?(なら今は7月くらいですね)
- 試験まで、あと200日ですか?(なら今は4月くらいですね)
- 試験まで、あと50日ですか?(なら今は9月くらいということになりますね)
こういう具合で試験日まで残り何日あるかを逆算して、勉強できる日数を確認します。これが、長期スケジュールを立てる第二段階です。
試験までの残り日数の中で、客観的に勉強できる時間を考えていくことになります。
勉強時間の配分
試験日までの残り日数で客観的に勉強できる時間を割り出していきます。
この際、大事なことがあります。
権利関係と宅建業法:その他=3:1
試験で合格するためには試験でよく出る分野はしっかりと、出題がすくない分野はある程度あっさりと勉強をするということが大事です。
宅建士試験では権利関係と宅建業法が圧倒的に重要です。この2分野で50点満点中、34点という、約7割の出題を占め、仮にこの2分野で満点を取ればほぼ合格です。
一方で法令上の制限は、仮に満点でも、権利関係の約半分の点数です。宅建業法と比べたら、半分の点数にも及びません。
そのため、勉強の分量は圧倒的に権利関係と宅建業法にかけることが合格には重要です。具体的な勉強比率としては3:1程度がちょうどいい具合でしょう。
短期のスケジュール(具体的な勉強)
大枠を押さえた後は、日々の勉強スケジュールを計画しましょう!
1日、1週間でどれくらい勉強できるかを確認する
試験日までの日数の確認、勉強比率を上記のとおり3:1と意識したら、次に短期の学習スケジュールを立てます。つまり、1日単位/1週間単位の勉強スケジュールです。
資格合格に向けた試験勉強では結局のところ、コツコツとした1日1日の勉強の積み重ねで合否が決まります。日々の勉強時間をどれくらい確保できるかということが大切になります。
この短期スケジュールをいかに立てて、実行していくかが合格のためにはとても大事となってきます。
勉強のための可処分時間を洗い出す
1日、1週間という期間でスケジュールを立てる際に重要となるのが、勉強のための可処分時間の洗い出しをすることです。可処分時間というのは、自由に使える時間という意味です。
つまり、1日で勉強に確保することができる時間を1週間程度の単位で確認していくということです。
1日2時間勉強するぞ!と意気込んでも、本当に1日2時間も勉強できなければ意味がありません。
だからこそ、自由に使える時間を洗い出して、そこにどれくらい勉強時間に割り当てることができるのか?現実的に考える必要があるのです。
必ずしも1週間単位で立てなくてはならないというわけではなく、10日や2週間(比較的先まで予定がわかる場合)先まで予定を立てても構いませんし、逆に、3日ごと(先の予定がわかりにくい場合)などでも構いません。
つまり、予定がわかる範囲で勉強可能な時間を確認するということが短期のスケジュールの立てかたとなります。
そして、この勉強可能な時間の中で、権利関係・宅建業法3:その他1の割合で勉強時間を割り出して行くことになります。
参考 宅建士の難易度
宅建士の難易度で詳しく紹介していますが、ゼロから宅建士の勉強をすると合格まで約300時間~500時間必要になります。なんとか、勉強する時間を捻出して、気持ちよく一発合格を目指しましょう!
勉強時間の捻出方法
勉強時間は自分でつくるのです。
勉強することのできる時間は、個々で異なります。大きく3つにわけて、勉強時間の捻出方法について詳しく紹介します。
- 勉強時間が確保しやすい方は、毎日午前中に勉強する
- 残業が多い方は、早朝に勉強する
- 移動時間が多い方は、スキマ時間を活用する
① 勉強時間が確保しやすい方は、毎日午前中に勉強する
勉強時間を確実に確保できる場合(学生の場合など)には、短期スケジュールで勉強時間と決めた時間は、確実に勉強にあてるようにしましょう。
宅建士の場合、試験まで半年程度ある場合には、1日2~3時間コツコツと勉強を継続していけばかなり高い確率で合格できます。
例えば、勉強が記憶に残りやすい午前中に毎日3時間、カフェや図書館で勉強をする生活を半年間続ければ、合格レベルに到達します。もちろん、アルバイトや授業などの後、夕方から夜まで3時間などでも十分です。
勉強時間が比較的確保しやすい場合には、淡々とスケジュールどおりの勉強をしていくということが合格のコツです。
② 残業が多い方は、早朝に勉強する
仕事や家事などで忙しく、勉強スケジュールを立てにくい場合には、勉強時間の捻出が大きな課題となります。
勉強は、質の問題もありますが、法律系の資格は理解と暗記のため繰り返しの時間が必要で、一定以上の勉強時間が確保できないと合格は難しくなります。
勉強時間を確保するため、(よく言われる方法ですが極めて効果的な方法として)、朝1時間早く起きて勉強するという方法が挙げられます。
朝は頭の回転が早く、しかも、邪魔が入らない時間帯です。
勉強時間の確保が難しい場合には、1時間程度早く起きて確実に勉強をするという方法がおすすめできる方法の1つです。
もちろん、「これ以上睡眠時間を減らすと健康を害してしまう」というほど忙しい場合には別の方法を考えていくことになります。
③ 移動時間が多い方は、スキマ時間を活用する
仕事などが忙しすぎて睡眠時間を削ることが難しい場合には、スキマ時間を活用するという方法が挙げられます。
どんな人でもわずかなスキマ時間(電車の待ち時間、アポイントの際の待つ時間、食事のあとの休憩時間など)は探せば出てくるはずです。
そのスキマ時間にコツコツと勉強を重ねていくという方法です。
試験まで半年程度あることを前提にしますが、1日1時間程度捻出し、休日に3~4時間程度を勉強するという短期スケジュールを立てましょう。決して合格は不可能ではありません。
勉強時間を捻出するのも試験対策のうち、なのです。
「忙しいから宅建の勉強する時間がない...」という方は多いと思います。が、勉強時間を捻出するのも試験対策のうち、なのです。
少し厳しい言い方になりますが、資格試験は公平に実施されます。
宅建士試験は受験料さえ払えば、誰でも受験ができますし、合格点に達すれば小学生・中学生であっても合格します(例年、小学生~中学生の合格者が出ています)
そのかわり、個人的事情は一切汲んでくれません。仕事などで忙しく、勉強時間を確保しにくいという個人的事情は資格試験では不利であることは否めません。
しかし、公平なものである以上、なんとか勉強時間を捻出しましょう。そこから既に試験がはじまっていると考えましょう。
絶対に今年合格したいのであれば、試験勉強のために有給などで長期休暇を取るということも考えてみましょう。宅建士資格を取るという利益のためには仕事、生活水準を犠牲にするということも「覚悟」であり、「試験対策」であると考えましょう。
まとめ
以上をまとめますと、独学の場合のスケジュールの立て方は、長期スケジュール(試験日までの日数の確認、勉強割合)を立ててから、短期スケジュール(1週間程度で勉強時間を確認していく)を立てるという流れになります。
そして、短期スケジュールにあたっては、勉強時間の確保が最重要です。
試験6ケ月前ということを前提にすると、毎日平均2~3時間程度を継続する(比較的時間が取れる場合)、あるいは、朝やスキマ時間を利用して毎日1時間、休日3~4時間程度を何とかして確保(あまり時間が取れない場合)し、勉強を継続していってください。
勉強をすることが大変な場合もあると思いますが、宅建士資格には、苦労をする価値があるので、どうぞ頑張ってください!!